当院の歯周病治療の特徴

歯周病治療をしていて一番残念に思うのは、再発を見た時です。歯周病はメインテナンスがないと再発する病気です。そういう考えから当院では歯周病治療は「メインテナンス中心の治療」で行っています。

メインテナンス = 治療

当院のメインテナンスの特徴徹底的な治療と予防
拡大鏡、またはマイクロスコープ(手術用顕微鏡)で大きく拡大された歯周ポケット内を精査、確認します。そしてポイックウォーターとサスブラシを使って歯周ポケット内にしっかり付着している歯垢、バイオフィルムを取り除きます(徹底除菌)。

ポイックウォーターで除菌しながらの処置のため、処置に伴う菌血症も起きません。拡大鏡、またはマイクロスコープ(手術用顕微鏡)で大きく拡大された歯周ポケットを見ての処置のため、精密で繊細な処置ができます。そのため、痛みを感じることはほとんどありません。

ポイックウォーターの効果のイメージ図

ポイックウォーターの効果のイメージ図

<説明>
歯みがき剤、うがい薬、抗生剤は、バイオフィルムの壁にはじき飛ばされます。そのためむし歯菌・歯周病菌をやっつけることができません。しかしポイックウォーターは、炭酸水素ナトリウムがバイオフィルムを破壊し、次亜塩素酸がむし歯菌・歯周病菌をやっつけます。すると歯ぐきは歯ぐきが持っている回復する力によって良くなってきます。

歯周病の治療及びメインテナンスで一番大切(基本的)なことは、
歯周ポケット内をきれいにすることです

歯周ポケット内の細菌は、3ヶ月で悪性化すると言われています。定期的なメインテナンス(治療)により、歯周ポケット内を徹底除菌することで、細菌の悪性化を止め、歯周病を治癒に導きます。

ポイックウォーターとサスブラシを使い、
歯周ポケット内のバイオフィルム(歯垢、細菌)を取り去るイメージ図

ポイックウォーターの注水

(注)拡大鏡、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使い、拡大された視野で可能な処置です。

拡大鏡、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)で見える真実

1.肉眼で見てきれいに見える口の中。しかし拡大鏡、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)で見ると・・・真実が見えます。<バイオフィルム、歯垢(細菌のかたまり)が見えるのです。>
2サスブラシ(超音波ブラシ)だけを使って歯みがきすると(ポイックウォーターを使わず)、ネバネバのバイオフィルムと歯垢が歯の表面で右往左往して動き回りますが、粘着していて取り除けません。
3.そこにポイックウォーターを注水すると、粘着しているバイオフィルムと歯垢は溶けてサスブラシにはじき飛ばされます。
4.サスブラシにポイックウォーターを使うと、歯周ポケットの中のバイオフィルムと歯垢は瞬時に弾き飛ばされてきれいになります(徹底除菌)。拡大鏡、マイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使って見える真実です。

<ポイックウォーターとは>
 次亜塩素酸炭酸水素ナトリウムからなる口腔機能水です。
次亜塩素酸:白血球と同じ殺菌成分です。
炭酸水素ナトリウム:バイオフィルムを破壊する成分です。

<ポイックウォーターの安全性>
・PH7.0~8.0と中性であり、歯を酸で溶かす心配がない
・細菌の細胞膜を溶かす「溶菌」のため、耐性菌の発生が限りなく小さい
・白血球と同じ殺菌成分のため、アレルギーや副作用が限りなく少ない

<バイオフィルムとは>※歯垢、歯石とは異なります
むし歯菌・歯周病菌が自分達を守るために作り出した歯の表面に付着しているヌルヌルした防御バリアです。口の中にいる細菌の数は唾液1mlあたり1億個いると言われていますが、バイオフィルムの中には1000億個いると言われています。歯の表面に作られたバイオフィルムに守られて莫大な数に繁殖した細菌により、むし歯・歯周病になるのです。

<サスブラシとは>
エアースケーラー(超音波を利用して歯石を取る器具)の先にブラシをつけた器具です。毛先が歯肉を痛めることなく歯周ポケット内に入り込みます。ポイックウォーターを注水しながら使用することで、歯周ポケット内のバイ菌とバイオフィルムを素早く取り去ることができます。
サスブラシ
歯、歯ぐきに合わせていろいろなブラシがあります。

<拡大鏡とは>
現在私が使っている拡大鏡は、明るく視野が広く高倍率で、焦点深度が深く、シャープに見えるので疲れません。脳外科、心臓外科で使われているものと同じです。使い始めて10年以上になりますが、この拡大鏡なしに私の治療は考えられません。
拡大鏡

カウンセリングをおこなっております

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